新型コロナウイルスが原因でゴキブリが増加しているというお話
先月あたりから多くの情報サイトでゴキブリ関連記事を見つけたのでここで1つ。
「コロナ禍で自宅時間が増えたことで、冬の間に自宅で暖房を使用する時間が増加、結果ゴキブリも増加している」らしいという記事です。
確かに暖かい空間はゴキブリが活動するのに「最適な環境」です。
ですが、コロナによる巣ごもりが原因でゴキブリが増える訳ではないでしょうと・・・ふと疑問が沸きました。
新型コロナウイルスでゴキブリが増加したと思われる原因と、コロナ禍でのゴキブリ対策を害虫駆除業者の目線で解説致します。
リンク張っておきますので、宜しければご覧下さい。
目次
一般的なゴキブリの増加原因
まず一般的なゴキブリの増加する原因について少しお話致します。
ゴキブリが活発に活動をする時期は春~秋です。
気温が20度付近になるとゴキブリの活動が活発化し、産卵と増殖を繰り返します。
やがで寒い冬を迎えると巣ごもりして越冬するため、私たちの目に入ってくることが少なくなります。
ですが首都圏や繁華街は、年間を通して飲食店や雑居ビルの立ち並ぶ温かい環境が整っています。
そんな暖かい環境にめがけてゴキブリは侵入を図り、知らず知らずのうちに隙間に巣を作り増殖をします。
これが一般的な増加原因です。続いて新型コロナウイルスでゴキブリが増える原因について触れていきます。
新型コロナウイルスによりゴキブリが増加した原因
新型コロナウイルスでゴキブリが増加する原因はいくつか考えられ、ご家庭と飲食店の2パターンで解説していきます。
新型コロナウイルスで家(住まい)にゴキブリが増加した原因
住まいでゴキブリが増えた理由として考えられることは2つです。
- 屋外から侵入された
- お家の中で繁殖された
この2つし原因はありません。
家(住まい)でよく見られるGの種類
お家でよく見られるゴキブリは主にクロゴキブリと言われる種類です。
本来クロゴキブリは冬は越冬し、活動利用が低下し私たちが目撃することは少ないはずです。
北海道など1年を通して涼しく、冬は極寒の地域はゴキブリを見ることが無いと良く聞かれます。
お家時間増加が原因
ですが外出自粛やテレワークの増加でお家時間が増え、室温を20~25度、湿度も40~50%ほどに設定して過ごされる人が多かったことから、1年を通じでゴキブリが活動するには最適な空間を作り出してしまっていた訳です。
快適な温度は、本来冬は活動していない時期に産卵をして増殖することにもつながってきます。
またコロナウイルスの家庭内感染を予防する観点から、室内をしっかりと換気している事もゴキブリが侵入を容易にしている原因です。
ゴキブリが屋外から侵入する場合寒い家には入らず、温かい家を狙って侵入してきます。
今の時代ではなかなか難しいですが、換気をしたことで、玄関、窓などから知らず知らずのうちに侵入した可能性も高いです。
新型コロナウイルスが原因で飲食店のゴキブリが増加した原因
飲食店でゴキブリが増える理由は一般住宅とまったく変わりません。
ただ、よく目撃するゴキブリの種類が違います。
- 屋外から侵入された
- 屋内で繁殖された
この2つしか原因はあり得ません。
飲食店でよく見られるGの種類
飲食店でよく見られるゴキブリは主にチャバネゴキブリと言われる種類です。
クロゴキブリは冬は越冬するとお伝えしましたが、チャバネゴキブリに冬は関係ありません。
寒くても普通に活動し繁殖しています。
繁華街の飲食店や雑居ビルは1年を通じて気温が20度以上ある安定した環境であり、そんな環境をチャバネゴキブリは好んで巣を作ります。
換気と休業が原因
飲食店の場合、ゴキブリにとっての餌(食品)があるのでコロナウイルスとは関係く増殖します。
新型コロナウイルスとの関連性があるとすれば、家と同じで感染予防の観点から店内を換気をしていることで、ゴキブリが容易に侵入しやすくなっていることです。
また、緊急事態宣言や時短営業による店舗休業も関係があります。
ゴキブリは明るい場所や時間帯には活動をしません。また、人の動きを察知すると隠れる傾向にあります。
休業で人が居ない店舗では、ゴキブリが店内を餌を求めて縦横無尽に動き回るには最適な環境です。
知らず知らずのうちに、厨房やホールなどに巣を作って産卵を繰り返すことで、あっという間にゴキブリが増加に繋がってしまいます。
飲食店でゴキブリ対策でお悩みならこちらもどうぞ!
害虫・害獣駆除対策をしないとどうなるの?食品衛生法改正のポイントをお教えします!
新型コロナウイルスで増加したゴキブリの対策
お家(住まい)や店内に巣を作られてゴキブリが増殖してしまった場合、簡単に駆除する事はできません。
1匹のゴキブリを見つけて殺虫剤で退治しても諸刃に剣です。
まずご自身で出来る対策を2つご紹介します。
侵入経路を塞ぐ
まずゴキブリが室内(屋内)に入らないように対策を講じる必要があります。
その為には侵入経路を塞ぎ、あらたなゴキブリが入ってこないようにするべきです。
まずは建物の内外を調べ、侵入経路になりそうな隙間をしっかり塞ぐようにしましょう。
玄関口、ベランダ、窓周辺、配水管・排水口、換気扇・エアコンなどの取付け部分の隙間などが一般的な侵入経路になっています。
さらに水周りは要注意です。下水を介してキブリが侵入することはよくあります。
対策として、侵入しやすい場所にゴキブリの嫌うハーブなどを設置するだけでも、予防の効果を発揮します。
市販の対策アイテムを使用する
侵入口を塞いだら、潜んでいるゴキブリを駆除するようにしましょう!
中にいるゴキブリを追い出した方が良いのでは?と思うかもしれませんが、快適な空間に住み着いたゴキブリを追い出すことは駆除するよりも大変です。
出入り口を塞ぐことで、新たに増やさずにゴキブリ対策する事がおすすめです。
バルサンなどの燻煙剤
ゴキブリは暗所や小さな隙間で身を寄せ合う習性があります。
隠れたゴキブリを駆除するためには、「燻煙剤(くんえんざい)」をおすすめします。
小さな隙間にも薬剤が届きやすく便利なゴキブリ駆除アイテムです。
殺虫成分が隙間に入りやすい「煙タイプ」と、煙が出ない「無煙タイプ」の2種類があり、ビルやマンションなどの集合住宅の場合は無煙タイプが向いています。
燻煙材を使用する際のデメリットとして、
- 食器や食品は直接有効成分がかからないようにしまっておく必要がある
- 燻煙剤を焚いている間は人は数時間外に出ておく必要がある
くん煙剤を使用する場合は、食器類を片付けて置き、休業日や外出時間が長い時に使用するのであれば最適です。
あなたがこの2点を解決出来るのでは、是非使用する事をおススメ致します。
また、1度だけでは十分にゴキブリを駆除出来ない可能性がありますので、最低2回使用する事で隙間に潜んだ多くのゴキブリを駆除出来ます。
毒餌を設置する
ゴキブリが好む匂いでおびき寄せ、殺虫成分を含んだ餌を食べさせて殺虫する「毒餌剤(どくじざい)」も、潜んだゴキブリを駆除する対策の1つです。
よく駆除で使われているのは「ベイト剤(毒餌)」と呼ばれるものです。
ゴキブリやその糞、潜みやすい場所の近くに設置しておくことで絶大の効果を発揮します。
毒餌の効果ですが、
- 毒餌を食べたゴキブリが巣まで持ち帰る
- 毒餌を食べたゴキブリが巣で死滅する
- ゴキブリは悪食なので、死滅したゴキブリを共食いする
- 毒が仲間も連鎖し、巣にいるゴキブリ達も死滅する
このようにゴキブリ1匹が毒餌を食べることで、巣にいる仲間たちまで拡散させて駆除が出来ます。
デメリットとして、効果が出るまでにはある程度日数が必要です。
また、人体にとっても有害の為、、小さいお子様やペットがいる触れられない場所に置くなどの対策は必要です。
あと毒餌には有効期限が定められており何年も変えないままにするれば当然効果が無くなっています。
その結果私たちはゴキブリの巣ができてしまっている状況を何度も確認しています。
しっかりと有効期限を守って使われることをお勧めします。
ご紹介した2種類が一番最適なゴキブリ退治の方法ですが、バルサンを焚くのは躊躇されるケースが多いです。
そんな方は毒餌の設置だけでもOKです。ゴキブリが潜んでいそうな近くに置くだけなので手軽で簡単です。まずはご自身が出来る範囲内で対策を行ってみましょう!
役職
ダスキンケアサービス事業部 主任
ケア事業部歴(ハウスクリーニング・害虫・害獣駆除)
12年
所得資格
・ダスキンサービスマスターマネジャー
・厨房衛生マネジメントサポート
・ダスキンターミニックス PCマネジャーライセンス
・ダスキンターミニックス TCマネジャーライセンス
・ダスキンターミニックス 特殊マネジャーライセンス
ノミ・ダニ・ネズミ・ゴキブリ・カメムシ・クモ・アリ・ナメクジ・ダンゴムシ・ヤスデ・ムカデ・飛翔害虫・シロアリ・ハチ・トコジラミ・ハト飛来防止等全サービス提供資格を所持
12年以上に渡りハウスクリーニング及び害虫・害獣駆除サービスを取り組み、ご家庭から飲食店など多種多様の業種様で数多くの現場経験を重ねて参りました。私達はお掃除のプロであり衛生管理のプロでもあります。HACCPを意識した厨房管理からあらゆる汚れを解決し、あなたが過ごされる快適な空間を作り出すことが私の使命です。
創業55年の長い信頼と実績の株式会社キープ ダスキン寒川町支店を宜しくお願い致します。