引っ越し・空き家にネズミ!?注意したい住居の落とし穴とプロの対策をご紹介

新生活の始まりや、引っ越しシーズンが本格化する春先。気持ちもリセットされ、明るい未来を思い描く時期ですが、そんな中で密かに進行する「ネズミ被害」に注意が必要です。
「引っ越したばかりなのに、天井裏からカリカリ音がする…」「しばらく空けていた空き家に戻ったら、ネズミの糞やかじり跡が…」といった声は、春先など引越しシーズンによく耳にするものです。ネズミは気温が上がり始める春先に活発になり、人の出入りが少ない空き家や空室、入退去直後の家屋に目をつけて侵入してきます。
しかも、ネズミの侵入は一度始まると止めるのが難しく、配線の断線や断熱材の破損、天井裏の糞尿被害、感染症リスクなど、住環境に深刻な影響を与える可能性も。被害が進んでからでは駆除にも高額な費用がかかってしまうことも少なくありません。
本記事では、ネズミ駆除のプロとして30年以上現場に携わってきた経験をもとに、春先に特に注意すべき住居トラブルの実態と、空き家・引っ越し時にやっておくべき具体的な予防策をわかりやすくお届けします。
住まいを守るために、まずはネズミの「習性」や「侵入経路」、そして「人がいない家がなぜ狙われるのか」など、目からウロコの実態を知ることから始めましょう。
「まさかうちが…」とならないために、今できることを見つけてください!
目次
引っ越し直後の“油断”が命取り?ネズミは空き家を狙っている!

引っ越し直後は、新生活の準備や片づけに追われ、細かな住環境のチェックまで手が回らないことも多いですよね。しかし、そんな“ちょっとした隙”をネズミたちは見逃しません。数日~数週間誰も住んでいなかった空室や、夜間無人になる家屋は、彼らにとって格好のターゲット。人の気配がなく、静かで、安全に食料や巣材を集められる“理想的な住処”なのです。
特に、引っ越し前後には段ボールや古紙、食材のくずなどが一時的に家の中やゴミ置き場に散乱しがちです。これらはネズミにとって、巣の材料や餌の宝庫。たった1匹の侵入が、やがて家中に広がる大規模被害へとつながってしまうことも…。
引っ越し時には、「人がいなかった期間」と「環境の変化」が重なり、ネズミの侵入リスクが最も高まるということを、ぜひ頭に入れておいてください。
空き家・空室にネズミが住み着く理由とは?

誰も住んでいない空き家や空室は、ネズミにとって「天国」のような環境です。人の目が届かず、掃除も換気もされない空間には、巣を作るための資材や餌になりうるものがたくさん残されていることが多く、しかも誰にも邪魔されずに子育てまでできるのです。ネズミの繁殖スピードは驚異的で、たった1匹が1年以内に数十匹~100匹以上に増えることも珍しくありません。
また、空き家は老朽化による建物のひび割れや隙間が生じており、ネズミの侵入口になりやすいという側面もあります。換気口や床下通気口、配管の隙間など、わずか1.5cmの穴があれば成獣のネズミでも侵入可能です。そして、壁裏や天井裏といった“人の気配が届かない場所”にひそかに巣を構え、静かに棲み着くのです。
空き家を所有している方や、しばらく使っていない実家・別荘などを管理している方は、「誰もいない=安全」とは思わずに、定期的な点検と対策を忘れずに行うことが重要です。
「侵入ルート」は意外なところに!ネズミはどこから入ってくるのか?
ネズミが家の中に入ってくるのは、決して不思議なことではありません。実は、普段私たちが「まさかこんなところから…」と思うような小さな穴や隙間が、ネズミにとっては立派な玄関口になっています。例えば、エアコンの配管周辺、給排水パイプの隙間、サッシや戸袋の隅、換気扇フード、屋根裏の通気口、そして床下のわずかな隙間まで…。ネズミは柔軟な体を活かして、直径1.5cmほどの隙間でも通り抜けてしまうのです。
さらに、集合住宅やアパートなどでは、隣室や上下階をつなぐ配管やダクトを伝って移動することもあります。「隣の部屋が空室になったとたん、天井裏で音が…」といったトラブルも多く、空き家や空室が原因で被害が広がるケースも後を絶ちません。
だからこそ、引っ越し前後や長期不在のタイミングには、建物全体の隙間チェックと封鎖が必要不可欠。ネズミに“出入り自由”の住まいを与えてしまわないために、まずは侵入経路の可視化と対策から始めましょう。
空き家や空室が“ネズミの楽園”になる理由とは?

人が住んでいない、あるいは出入りが少ない家屋は、ネズミにとって非常に居心地の良い環境です。ネズミは警戒心が強いため、人の気配や物音がない環境を好みます。加えて、空き家では電気を切っていることが多く、室内は常に薄暗く静か。ネズミの繁殖に理想的な「暗所・静寂・湿気」がそろっているのです。
さらに、長期間清掃がされていない空き家では、畳や段ボール、古い布製品などが放置されていることが多く、これらはすべてネズミの巣材として利用されます。天井裏や床下、押し入れなど、もともと人目に付きにくい場所にネズミが巣を作り、気づかないうちに被害が進行していることも珍しくありません。
空き家や空室のネズミ被害は、建物の劣化を早めるばかりか、近隣トラブルにも発展しかねない重大なリスクです。
入退去時にネズミが侵入しやすくなる理由
引っ越し時期は、家具や荷物の移動によって窓やドアが開け放たれることが多く、ネズミにとっては“侵入のチャンス”になります。特に春先や秋口など、ネズミの活動が活発になる季節には、たった数分間の開放でも、室内に忍び込まれるリスクがあります。
また、家具の運び出しで空っぽになった部屋や、カーテンが外された室内は、遮蔽物が減ってネズミの行動範囲が広がりやすくなります。退去後の短期間の空室も、ネズミにとっては“空き家とほぼ同じ”状態に見えるのです。
荷物の搬出入だけでなく、退去後の清掃前の期間や、新居入居前のタイムラグにも注意が必要です。こうした隙をついて、ネズミが侵入・巣作りを始めるケースは意外と多く、完全に気配を消して数週間で繁殖を進めてしまうこともあります。
わずかなスキマから侵入!チェックしたい家の盲点

ネズミの侵入口は、私たちが想像するよりはるかに小さくて見落としやすいもの。たとえば、500円玉程度(直径2〜3cm)の隙間があれば、成体のドブネズミでも簡単に通り抜けてしまいます。若い個体やクマネズミであれば、さらに狭い隙間でも体をくねらせて侵入してきます。
空き家や築年数の古い物件では、基礎のヒビ、換気口の破損、配管まわりの隙間など、いたるところに“侵入口の予備軍”が存在しています。エアコンの導入穴まわりや、床下の通気口、屋根裏に続く換気ダクトなど、人の生活では気にならないような箇所もネズミにとっては「立派な出入り口」です。
外から見て無防備な部分があれば、ネズミはすぐに嗅ぎつけてやってきます。一度侵入を許すと、同じルートから何度でも出入りするようになるため、早期発見・封鎖が極めて重要です。
ネズミ被害がもたらす建物・健康への影響とは?

ネズミ被害は、単なる「騒音」や「見た目の不快さ」にとどまりません。木材や断熱材をかじって建物の耐久性を損なうほか、配線をかじられることで漏電・火災のリスクが高まるなど、実害が極めて深刻です。
さらに、ネズミの体表や糞尿には、さまざまな病原菌や寄生虫が付着しています。サルモネラ菌、ハンタウイルス、レプトスピラ症など、人間に感染する可能性のある病気を媒介するため、特に小さなお子様や高齢者がいる家庭では深刻な健康被害につながる恐れがあります。
また、ダニやノミがネズミに寄生していることもあり、ネズミの侵入がきっかけで屋内のダニ・ノミの繁殖が進んでしまう二次被害も多く報告されています。被害が拡大する前の段階で適切な対策を取ることが、住まいと家族の健康を守る第一歩です。
プロの視点で見る!ネズミの“兆候”を見逃さない

ネズミは非常に警戒心が強く、活動時間帯は主に夜間。気配を感じにくい分、気づいたときにはすでに巣ができていた…というケースも少なくありません。しかし、プロの目で見れば、初期段階でもいくつかの“サイン”が見つかります。
たとえば、壁や床にこすれたような黒い跡(ラットサイン)、小さなフンが集中的に落ちている箇所、天井裏から聞こえるカリカリという物音…。これらはすべて、ネズミが既に建物内を生活拠点として使っている証拠です。
また、電気コードや段ボールなどがかじられていたり、ペットの餌が突然減っていたりする場合も、ネズミの活動が始まっているサインと言えるでしょう。放置しておくと巣が拡大し、駆除が難しくなるため、少しでも異変を感じたら早めの対応が必要です。
空き家・賃貸・中古住宅でできるネズミ対策

空き家や賃貸物件、中古住宅では「管理の隙間」をつかれてネズミ被害が発生することが多いため、オーナー・入居者ともに防衛意識が必要です。まずは、侵入口となる箇所の封鎖が基本。金網や防鼠パテなどを使い、目に見える隙間をすべてふさぐことが第一歩です。
次に、不要な物品(段ボール、紙袋、布類など)を極力屋内に置かず、清掃・除湿を徹底すること。特に床下や天井裏など、目が届きにくい場所のチェックを怠らないようにしましょう。月に一度の点検や、定期的な害獣対策の専門業者による確認も有効です。
さらに、長期不在時には「定期的に換気をする」「管理者が状況をチェックする」など、住まいを“空き家化”させない工夫も大切です。とくに賃貸や売買前の空室期間にこそ、プロによる点検や簡易的な予防施工を取り入れることで、後の大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ:ネズミ対策は“空き”と“隙”を作らないことがカギ!

ネズミによる住まいのトラブルは、突然起きるものではありません。実際には、「空き家」「空室」「引っ越し前後」など、“人の出入りがない時間”や“気がゆるむタイミング”を狙って、じわじわと侵入・定着していくのです。特に春や秋の引っ越しシーズンは、ネズミの活動も活発になり、被害の入り口があちこちに生まれやすくなります。
本記事で紹介したように、ネズミはわずかな隙間から侵入し、静かに巣を作り、数週間で数十匹規模に増える厄介な存在です。侵入口の封鎖や、餌・巣材となるものの撤去、湿気対策、そして何より“異変への早期対応”が被害を防ぐうえでの重要なポイントとなります。
とくに空き家や長期間の空室、築年数が経過した物件では、被害が表面化するまでに時間がかかり、気づいたときには大規模な修繕が必要になることも。だからこそ、定期点検や専門業者の無料調査など、「予防の一歩」を早めに踏み出すことが、住まいと資産を守る最善策です。
「自分ではよくわからない」「気になるけれど放置してしまっていた」という方は、まずはお気軽にご相談ください。地域密着型のネズミ駆除専門チームが、確かな目で状況を確認し、最適なご提案をいたします。
ネズミ対策の第一歩は、“気づくこと”から。
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ダスキン寒川町支店では神奈川県藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市(その他湘南エリア)でネズミ駆除のご相談・現地調査・お見積りは無料にて承っております。
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役職
ダスキンケアサービス事業部 主任
ケア事業部歴(ハウスクリーニング・害虫・害獣駆除)
12年
所得資格
・ダスキンサービスマスターマネジャー
・厨房衛生マネジメントサポート
・ダスキンターミニックス PCマネジャーライセンス
・ダスキンターミニックス TCマネジャーライセンス
・ダスキンターミニックス 特殊マネジャーライセンス
ノミ・ダニ・ネズミ・ゴキブリ・カメムシ・クモ・アリ・ナメクジ・ダンゴムシ・ヤスデ・ムカデ・飛翔害虫・シロアリ・ハチ・トコジラミ・ハト飛来防止等全サービス提供資格を所持
12年以上に渡りハウスクリーニング及び害虫・害獣駆除サービスを取り組み、ご家庭から飲食店など多種多様の業種様で数多くの現場経験を重ねて参りました。私達はお掃除のプロであり衛生管理のプロでもあります。HACCPを意識した厨房管理からあらゆる汚れを解決し、あなたが過ごされる快適な空間を作り出すことが私の使命です。
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